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東京マラソン2023ボランティア事前準備からランナー受付・ボランティア受付 イベントレポート

2023.03.20

2023年3月5日(日)に開催された「東京マラソン2023」。今年は4年ぶりに海外からのランナーをお迎えし、38,000名のランナーが参加するという従来の規模での開催となりました。そして、無事に大会を成功で終えることができました。本当にありがとうございました。

この大会の成功は参加したランナーの皆さんの力走、沿道やテレビなどで応援していただいた皆さんの声があってこそですが、忘れてはいけないのが大会を支えてくださったボランティアの皆さんの力。大会に携わったボランティアの皆さんはどのような事前準備をし、そして、どのような想いで大会本番を迎えられたのでしょうか――。



3月2日(木)~ 4日(土)東京マラソンEXPO 2023
ランナー受付・ボランティア受付の様子

【ランナー受付】

初日から多くの海外ランナーが来場しました



【ボランティア受付】



参加者インタビュー

ボランティア相談窓口で当日の活動について丁寧に説明する川原さん


川原 秀実さん
活動ブロック・役割:2023大会 清澄・門前仲町ブロック 25km地点給水・リーダーサポートとして活動

「東京マラソンEXPO」が開幕した3月2日(木)、ボランティアリーダーサポートを務めた川原秀実さんにお話を伺いました。

ランナー受付同様、初日から多くの人たちでにぎわっていたEXPO会場内のボランティア受付スペース。川原さんはそこに設置されていた相談窓口で当日の集合場所や活動の流れなどを説明し、また相談に乗ることで本番を3日後に迎えるボランティアメンバーの不安や疑問を丁寧に取り除いていました。その姿はまさに“ボランティアのお母さん”。それもそのはず、川原さんは2008年の第2回大会から今大会まで欠かさず、ボランティアとして東京マラソンに参加していたベテランなのです。

「きっかけは、第1回大会でボランティアをした知り合いがその時のことを話してくれて、楽しそうだなと思ったことでした。それまではボランティアをしたこともありませんでしたし、東京マラソンのボランティアを募集していることも知らなかったくらいです。私はずっと専業主婦をしていまして、もう子供もそれなりに大きくなっていたので一緒に何かをするような年齢でもない。そんな時に自分が楽しめて、どこかでいろいろな人とつながれるのは面白そうだなぁって思ったんです」

そうして人生初体験となった2008年東京マラソンのボランティアに参加。そこで得た体験は、川原さんにとって人生を大きく変えるものになったと振り返ります。

「まずは、すごく楽しいなと思いました。まったく知らない人同士が集まっているんですが、皆さんが東京マラソンを応援して成功させようという同じ気持ちを持っていますから、共通の目的を持った仲間になる。ですから、会ったことがない“はじめまして”の人でもすぐに仲良くなってお話をして……というのがすごく面白かったですね」

専業主婦をしたままでは違う世界を見ることはなかなか難しかったと思う、とも付け加えた川原さんは、その体験がきっかけで「どっぷりとハマりました(笑)」と大きな笑顔。今では東京マラソンだけではなく、2019年のラグビーワールドカップ日本大会、東京2020オリンピック・パラリンピック大会など、様々なイベントでボランティア活動に参加しているとのことです。

2008大会から継続してボランティアメンバーとして参加し、経験や知識も蓄えた川原さんは今大会、2度目のボランティアリーダーサポートとして25kmの給水地点で活動しました。ボランティアリーダーサポートとは文字通りボランティアリーダーを支えつつ、現場の活動がスムーズに進むよう、大会スタッフと現場を「つなぐ」役割を担います。
川原さんは、昨年12月10日(土)に開催されたボランティアリーダーサポートキックオフミーティングに参加。実に3年ぶりのリアル開催でのミーティングでした。



東京マラソン2023ボランティアリーダーサポートキックオフミーティングの様子
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「昨年はオンラインでしたので、久しぶりに皆さんと対面できたのが良かったです。初めてリーダーサポートをする人もベテランの人もみんなが集まって、グループワークの形で進めたり、講師の方がリーダーサポートとしての役割をお話しいただいたりというミーティングでした」
その後も、年明けの1月14日(土)にボランティアリーダー・リーダーサポートキックオフミーティング、2月11日(土)にはボランティアリーダーサポートミーティングに参加。そして、大会まであと1週間となった2月25日(土)、26日(日)の2日間にかけて開催された活動別ボランティアリーダー説明会では、担当するボランティアリーダーと初めて顔を合わせ、当日の具体的な活動内容や流れの確認をするなど、川原さんは昨年12月のキックオフミーティングから約3カ月、東京マラソン2023の成功へ向けてコツコツと事前準備をしてきました。

東京マラソン2023ボランティアリーダー・リーダーサポートキックオフミーティングの様子
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東京マラソン2023 ボランティアリーダーサポートミーティングの様子
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東京マラソン2023 活動別ボランティアリーダー説明会の様子
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そして目前に迫った大会本番。「今年は参加するランナーの数も元に戻るので、私自身ワクワクしながらも緊張しています(笑)」と笑顔を見せながら、リーダーサポートとしてこんな思いを話してくれました。

「とにかくボランティアの皆さんには、一生懸命やろうというよりは、楽しもうという気持ちを持って活動してほしいなと思っています。結局、自分が楽しんでいないと相手にも伝わらないと思いますし、私はこれまで給水のボランティアが多かったのですが、一生懸命やっていると逆にランナーの方から『頑張ってるね』と励まされてしまったことがありました(笑)。ですから、こちらが笑顔で『頑張って最後までフィニッシュしてね!』という気持ちをランナーの皆さんにお伝えしたいです。また、今日のEXPOでも海外の方たちがたくさんいらっしゃっていましたので、日本のランナーも含めて東京のいいところを楽しんで走ってほしいなと思います。そうしてランナーの皆さんに楽しんでフィニッシュしていただけるように、私たちボランティアは活動していきたいなと思っています」



2008年の第2回大会からボランティアとして携わり、見つめてきた東京マラソン。最後に川原さんは東京マラソン、ボランティア活動の未来に対して、次のような期待を話していただきました。

「東京マラソンに関わっている人たちは、ランナーの皆さんや私たちボランティアも含めて、毎年毎年『新しい東京マラソンにしよう!』という意気込みがあって、それをここまでうまく継承してきたんだなと思います。また私自身も、みんなが『楽しかった』と思える大会にしていきたいという思いがあります。大きく変わるというわけではありませんが、まさしく『ONE STEP AHEAD』ですよね(笑)。今後もいろいろな人がいろいろな形で関われるような大会になっていけばいいなと思っていて、そうした大会に今、こうして関わっている自分は本当に幸せです。この4日間、皆さんの思いを背負って頑張りたいと思います!」

川原さんをはじめボランティアの皆さんは「東京マラソン2023」当日はどのような思いで活動し、どのような体験・感想を得たのでしょうか。次回、「ボランティア活動 当日〜振り返り編」をお届けします。

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