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東京マラソン2023ボランティアリーダーサポート振り返り会を行いました!

2023.04.24



大盛況で幕を閉じた「東京マラソン2023」から3週間後の3月25日、オンラインで「東京マラソン2023ボランティアリーダーサポート振り返り」を行いました。振り返りには、今大会でボランティアリーダーサポートを務めた65名が参加。ボランティアリーダー*1、リーダーサポート*2が大会終了後に作成した活動報告書を読んでの感想、また一緒に活動したリーダーやリーダーサポートから学んだこと、次回大会への改善点などをグループワークで話し合い、意見を共有しました。


はじめにボランティア事業部長の村澤から、活動場所によってはリーダー的な役割をお願いする場面もありましたが、おかげさまで大きな事故もなく無事に終了することができました。あらためて、東京マラソン2023の活動、ご協力ありがとうございました」と、リーダーサポートの皆さんに向けてねぎらいと感謝の言葉を送りました。


振り返りは活動ブロック別に4~6名の14班に分かれて、グループワークの形で実施。まずはボランティアリーダー、リーダーサポートが作成した活動報告書を読みながら、参加者の皆さんには大会や活動の感想を各班でそれぞれ共有していただきました。


続いて、「一緒に活動したリーダー・リーダーサポートから学んだこと」「活動を通して気づいた改善点と次回も続けていきたいこと」「リーダーサポートとしてもしくは専任された活動の経験が少ない方に伝えること」についてグループメンバーで話し合い、それぞれ出た意見をワークシートに記入していただきました。


この振り返りの時間では、各ブロックのメンバーから「リーダーとの連携もよくとれていたし、とにかく楽しくできて良かった」「ラインのオープンチャット機能でコミュニケーションをとりながら準備できた」「メンバーに対する気配り、休憩時間の取り方が上手なリーダーでチームワークも良かった」「新人リーダーサポートの意見で気が付くことも多く勉強になった」とポジティブな意見が多く出る一方、「離れた班のリーダーとあまりコミュニケーションをとれなかった」「リーダーの人数が多く、うまく連携できなかった」という反省の声も。


また、次回への改善点と引継ぎで多く寄せられた意見が「事前準備」と「下見」の大切さ。大会当日のトラブルやアクシデントは付き物だけに、冷静に対処できるよう事前情報の収集と共有、歩行者の目線に立って担当エリアだけではなく一歩・二歩先の周辺エリアまで下見しておくことが大切という意見が各グループから出されていました。


この振り返りの時間の後には、3グループが全体を代表してワークシートにまとめられた内容を参加者全員に向けて発表。「リーダーの方々の熱意がすごかった。また、イレギュラーも楽しむというスタンスを継続していきたい」「準備8割・本番2割という心構えでいれば当日は冷静に対処できる」「リーダーサポートの人数が少し足りないと感じる場面があった。また、エリアによっては配置人数の偏りが感じられたところもあったので改善を」などの意見、改善点を共有していただきました。


また、各グループがワークシートにまとめた意見は振り返り後に事務局に提出され、リーダーサポートの皆さんからは以下のような様々な声をお寄せいただきました。


■一緒に活動したリーダー・リーダーサポートから学んだこと
・待ち時間でメンバーを飽きさせないアイデアや心配り。
・周りの事をよく見てくれるリーダーさんが居た。安全を考え、他の活動(不足しているところ)までもサポートをしてくれた。
・一人ひとりメンバーに声掛けをしていて笑顔で活動している様子が見れたこと。やはり笑顔で接することは大切なことだと改めて感じた。


■活動を通して気づいた改善点と次回も続けていきたいこと
・担当するエリア以外もしっかり把握すること。もし配置が変わっても把握していれば対応できる。
・前回活動したリーダーから説明を受けると安心するので、前回活動リーダーとのコンタクトが取れるようなものがあるといい。
・コースとトイレ間の移動時に歩道にいる観客や歩行者に「ランナー入ります」「ランナー出ます」「ありがとうございました」と声をかけた。(声かけ三原則)


■新人リーダーサポート、もしくは選任された活動経験が少ない方に伝えること
・EXPOのリーダーサポートは財団や運営スタッフと密にコミュニケーションがとれる、且つ、改善提案をすればその場で実行できることが醍醐味。責任感もある。
・リーダー、メンバーの前では堂々としていること。経験あるリーダーからの指摘は謙虚に受け止める。がむしゃらに活動してほしい。
・車いすの方、自転車の方など様々な視点をもつこと、その導線をシミュレーションすることが大事!



最後に、1月14日(土)に開催されたキックオフミーティングの際に自身が設定した「行動宣言」を思い出しながら、今大会の活動を終えてどうだったかを各個人で振り返る時間が設けられ、参加したリーダーサポートを代表して赤澤俊祐さんは「僕は行動宣言で『とにかく楽しむ』と書きました。今回、初めてリーダーサポートとして活動しましたが、リーダー・メンバーに声をかけていく中で皆さんが笑顔になっていく姿を間近で見ることができましたので、僕自身としては目標達成です! 来年も続けていきたいと思っています」と、笑顔で発表していただきました。


*1リーダーはVOLUNTAINER登録している方で、スポーツボランティアにおける活動をチームリーダーとして担う役割に挑戦したい方がエントリーし、東京マラソンではチームリーダーとして活動現場を取りまとめ、円滑な大会運営をサポートしてくださる方々です。
リーダーについて詳しく知りたい方はこちら
*2リーダーサポートはVOLUNTAINEリーダー登録をされている方で、ボランティアリーダーとしての経験を活かして、新しいことに挑戦したい方がエントリーし、東京マラソンではリーダーをサポートするほか、VOLUNTAINERの運営サポートなどの役割を担ってくださる方々です。
リーダーサポートについて詳しく知りたい方はこちら




参加者インタビュー

◎武藤 功憲さん

活動ブロック・役割:東京マラソン2023では水道橋・神田ブロック5km給水所にて活動

振り返りの後、今回が6回目のボランティア活動参加という武藤功憲さんにお話をお伺いしました。

Q.東京マラソンのボランティア活動を始めたきっかけを教えてください。
A. 一番最初にボランティアとして参加したのは2011年の大会でした。その時はボランティアメンバーとして銀座4丁目という一番華やかなコースの管理を担当させていただきました。私はランナーでもありますので、ランナーとしても2011年の後に何度か東京マラソンに参加したこともありましたが、本格的にボランティア活動に携わったのは2016年の大会からになりますね。そこからどっぷりとボランティア活動につかっています。ボランティアを始めたきっかけとしては、ランナーとして参加できないときでも東京マラソンという大会に関わり続けたいなと思ったことですね。


Q. 東京マラソンの魅力はどのような部分にありますか?
A. 日本で最大規模の大会であるということもそうですし、ランナー、ボランティア、沿道に応援に来てくださる方々など、大会に関わる人も日本で一番多い大会だと思います。特に、僕がランナーとして走って感じことは、苦しい場面も多々あるのですが、やっぱり沿道の皆さん、ボランティアの皆さんの声援が本当にすごいんです。そういうところがすごく魅力的で、この大会には毎年でも関わり続けたいたいなと思っていますし、何をおいても優先して関わっていきたいなと思っています。ボランティアの立場としても、準備期間やこの振り返りも含めて、これだけの時間をかけて作っていく大会はなかなかありません。ですので、参加することで自分自身にとってすごく勉強になりますし、もし可能ならさらに規模を大きくして大会を開催してほしいと思っているくらいです。


Q. 東京マラソン2023での活動内容を教えてください。
A. 今回は3日間、ボランティア活動をしました。3月3日(金)はランナー受付の本人確認のブロックでリーダーとして、3月4日(土)は同じくランナー受付のアスリートビブス配布のメンバーとして、大会当日の3月5日(日)は5km給水のリーダーサポートを担当させていただきました。


Q. それぞれ活動した場所の魅力や面白さなどを教えてください。
A. ランナー受付に関しては、大会に参加されるランナーの皆さんが最初に来る場所です。実は、私は大会にランナーとして参加するときでも、なるべくEXPOのボランティアに参加しようと心がけています。というのも、私もランナーとして走るときは大会前日や受付ですごく緊張しているところもありますので、ランナーの皆さんの緊張をほぐして、前向きに気楽な気持ちで大会当日を迎えられるようにと、力になりたいと思っているんです。そういう意味ではランナー受付のボランティアは非常に重要なところであり、魅力を感じています。
当日の活動に関しては、これまで給水の活動を比較的長くやっておりまして、メンバー、リーダー、リーダーサポートと順番にやってきました。給水もランナーとの触れ合いと言いますか、近い距離からランナーに応援の声を届けられる、ランナーとボランティアの距離が一番近いというところに魅力を感じています。


Q. 今大会のボランティア活動で印象に残った出来事はありましたか?
A. 今大会は本当に外国人ランナーの参加が多く、久しぶりにたくさんのいろいろな方たちとお話しさせていただく機会が多かったと思います。私自身、普段は英語で話す機会はそうそうないのですが、各国・地域から来られた方々と片言ながらの英語でどうにかお伝えできたことで、私の片言の英語でもなんとかなると感じたことがありました。私がそうであるように、メンバーの皆さんの中にも英語ができなくて不安に思われている方もいましたが、「片言でもなんとかなりますよ」とお伝えして安心感を持って活動していただいた結果、メンバーの皆さんが苦労されながらも笑顔で活動されていたのが非常に印象に残っています。本当にここは日本かなと思えるくらいに、今年は外国人の方がたくさんいらっしゃっておりましたので、こうした国際交流の経験ができるのも東京マラソンならではだと思いますし、また嬉しくも思いました。


Q. 今回の振り返りに参加し、リーダーサポートの皆さんと話す中であらためて感じたことはありましたか?
A. リーダーサポートの皆さんは私よりもベテランの方がたくさんいらして、他のマラソン大会や、マラソン大会以外の経験も非常に多くお持ちの方がいますので、そうした皆さんの経験や感じられたことを聞くだけでも勉強になりますし、自分のためにもなります。また、私は結構ネガティブなところがあるのですが、今回参加された皆さんは本当に前向きなんです。皆さんのそうした前向きな気持ちを聞いていると、見習いたいなと感じますね。


Q. 準備期間、大会期間、振り返りも含めて、今回のボランティア活動を通して得た学び、気づき、今後に生かしていきたいことなどがありましたら教えてください。
A. 東京マラソンのボランティアリーダー、リーダーサポートは研修やミーティングがすごく充実していて、その内容がマラソン大会だけではなく、普段の仕事や社会生活においても非常に役立つ内容になっています。私は普段の職場においてもメンバーをまとめる立場で仕事をさせていただいているのですが、そのときにも役立つ内容が盛りだくさんにありますので、こうして東京マラソンのボランティアリーダー、リーダーサポートに関わらせていただくことで、自分も本当に成長できているなと感じることがたくさんあります。また、私は人見知りなところがありまして、会話もなかなか上手くできないところもありましたが、東京マラソンのボランティアとして関わらせていただく中で、人との関わり方という面に関しても非常に多くのことを学ぶことができ、自分の性格をいい方向にもっていくことにも役立っているとも感じています。


Q. それでは最後に、次回大会以降のボランティア活動の意気込み、抱負などを教えてください。
A. 先ほども述べた通り、私はランナーとして東京マラソンに参加するときでもEXPOのボランティアをやっていくつもりですので、「来年もよろしくお願いします」という気持ちです。また今回、特に当日の話になりますが、5km給水という場所は時間との戦いなんですね。ランナーが一気に来て、一気に片付けるという場所になりますので、なかなかリーダーやメンバーの皆さんと会話する機会が少なかったなというのが反省点です。次の大会で当日もボランティアをした場合は、どこの場所になるかはまだ分かりませんが、積極的にリーダー、メンバーの皆さんと会話をして、皆さんが不安なく楽しんで活動していただけるように、そして私ももちろん楽しみながら活動するつもりですが、その思いが伝わるように2024年大会も迎えていければと思っています。


改めて、東京マラソン2023にご参加いただきましたVOLUNTAINERの皆さん、本当にありがとうございました。引き続き、東京レガシーハーフマラソン2023[2023年10月15日(日)開催(予定)]・東京マラソン2024[2024年3月3日(日)開催(予定)]に向けて、よろしくお願いします!

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