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東京マラソン2020ボランティア 大会後レポート

2020.04.20

2020年3月1日(日)に開催した東京マラソン2020。
今大会は新型コロナウイルスの国内感染拡大に伴い、多くの一般ランナーが参加する本大会については、マラソンエリート及び車いすエリートの部のみの開催となりました。

ボランティア活動については、活動内容・配置人数を縮小し、VOLUNTAINERリーダー・リーダーサポートなどの皆さんに「コース整理」の活動をしていただきました。

苦渋の決断ではございましたが、今大会を楽しみにしていただいていたVOLUNTAINERの皆さんご参加いただく機会を提供できず、大変心苦しく感じております。

大会当日に向け、リーダー・リーダーサポートの皆さんは事前準備として、2月8日(土)リーダーサポートミーティング、2月15日(土)・16日(日)活動別リーダー説明会に出席いただき、熱い想いをもって多くの準備をしていらっしゃいました。
これらのミーティング・説明会では、関連イベント・スタート・マラソンフィニッシュ・10kmフィニッシュ・コース管理・コース給水の活動ごとに分かれてリーダー・リーダーサポートが入念に話し合いを行いました。

今大会は規模縮小での活動となりましたが、事前準備と大会当日の活動の様子をご紹介します。
なお、事前準備のレポートは規模縮小が決定する前の内容です。VOLUNTAINERの皆さんの、大会を“支える誇り”を感じていただければ幸いです。

2020年2月8日(土)
「東京マラソン2020ボランティアリーダーサポートミーティング」

大会の約1か月前にリーダーサポートが集まり、大会直前に行われる「活動別リーダー説明会」に向けミーティングを行いました。

はじめに東京マラソン財団ボランティアセンター長の山本より、東京マラソン2020について説明した後に、「リーダーサポートの役割の再認識」についてお話しさせていいただきました。
大会のイメージともなるボランティアの皆さんに向けて「自分が輝くためにしてほしいこと」として「印象(大会イメージ)」「ルール(みんなの今と未来を守る)」「多様性(チームの力)」を大切にして活動に励んでいただきたいとお伝えしました。

続いてボランティアセンターの島田からは、それぞれのマニュアルを確認しながら活動の詳しい内容・注意事項の説明のほか、2020大会よりランナーに提供する給水コップにリサイクル可能な日本発の新素材LIMEX(ライメックス)を使用するため、通常のゴミとの分別のお願いや、洋服ポストの活用方法についてお話ししました。

更に、こんなお話も・・・
ナンバーカードに記載の手荷物預けトラックの番号。よりわかりやくするためにトラックのイラストがありました!実はこちら、ボランティアリーダーサポートからのご提案なのです!
現場で大会・ランナーを支え、活動しているからこそわかるボランティア目線のアイディアですね。

休憩の後には、活動ブロック毎に集まった分科会を行いました。

経験豊富なリーダーサポートから初めてのリーダーサポートに、ランナーへのトイレ誘導についておさらいしたり、トラックに積む荷物を受け取る場所はどこが一番効率的か、また2019大会の課題から2020大会の運営に活かせることなど、活発な意見交換が続き、時間が足りないほどでした。

全てはランナーの皆さんが安全・安心に走っていただく環境を整えるためです。


参加者の声
名前:杉田 義樹(すぎた よしき)さん

・2020大会で初めてマラソンフィニッシュブロックランナーサービスでリーダーサポートとして活動予定


Q.本日はどのようなことを話し合われましたか?
A.欠員が出た場合の対応やトイレ休憩、また、2019大会では雨で備品が足りなくなったようなので、そうなった時の対応をどうするのかなど話し合いました。
私は2020大会が初めてのリーダーサポートとしての活動になるのですが、今日のミーティングでご一緒したリーダーサポートの皆さんは経験豊富で色々なお話が聞けてとても勉強になりました。最初は緊張しましたが、さすがリーダーサポートとして活動しているだけあって、皆さんコミュニケーション力が高く、すぐに打ち解けられました!

Q.リーダーサポートを志望した理由は?
A.2014大会に初めて東京マラソンを走りました。佃大橋の登り坂がきつかったんですけど、ボランティアの皆さんの「頑張れー!」といった、たくさんの声援に助けられ完走することができました。この時の体験をきっかけに、2015大会はボランティアとして東京マラソンに参加しました。今度は、ランナーの皆さんに「ありがとう!」と言われたことが嬉しくて。やり甲斐を感じることができました。2年ほどボランティアメンバーとして活動した後、もっと極めてみたくなってリーダー・リーダーサポートを目指しました。リーダーシップとはどういうことかを学んで、仕事にも活かしたいと思います。

Q.東京マラソン2020に向けて意気込みをお願いします!
A.笑顔で楽しく活動します!自分が楽しむことで、ランナーの皆さん、ボランティアの皆さんにも楽しい1日にして欲しいです。



2020年2月15日(土)・16日(日)
「東京マラソン2020ボランティア活動別リーダー説明会」

この説明会は活動ごとのグループに分かれて、リーダーサポートからリーダーに活動当日に向けて活動内容の説明や、関係者との顔合わせを行うものです。

この日、ボランティア共通マニュアルの他、リーダーマニュアル・メンバーマニュアル、エリアマップなどをお渡ししました。
ボランティア共通マニュアルはポケットに入る折り畳み式のもので、耐水性のある「ストーンペーパー」という素材を使用しています!

まずはボランティアセンター長の山本より東京マラソン2020大会概要、リーダー・リーダーサポートの皆さんに留意いただきたいことの他、ボランティア大会スローガンである「結ぶ」に込められた想いなどについてお話しました。

その後は東京マラソン財団スタッフより「危機管理」「医療救護」「大会運営」についてお話ししました。

活動別の分科会では、リーダーサポートからリーダーに向けて大会当日の活動内容について詳しくご説明いただきました。

リーダーサポートの皆さんはこのリーダー説明会のために事前に入念な準備をされており、メガホンを使って遠くのリーダーにも声が届くように話す方やスタートエリアのマップを拡大コピーして持参していたりと、様々な工夫をされていました。

運営スタッフとも細かく確認し、リーダーへ正確な情報を伝えていただき、またリーダーサポートからリーダーに「何か不安なことはないですか?」と問う場面も見受けられ、活動までに懸念点や不安などを一緒に解決していました。

また、リーダーも活動当日にメンバーへ正確に情報を伝えるためにリーダーサポートの説明をしっかりと聞き、メモを取っていらっしゃいました。


参加者の声
名前:伊藤 紫麻(いとう しま)さん

・2018年度VOLUNTAINERリーダー登録
・2020大会ではスタートブロックで会場誘導リーダーとして活動予定


Q.説明会はいかがでしたか?
A.リーダー・リーダーサポートの皆さんの意識が高まっているのをすごく感じて、ゾクッとしました!
元々ランナーとして東京マラソンに参加していて、走りながらボランティアの皆さんの姿を見て「私もこういう風になりたいな」と思って参加したのがきっかけで、リーダーとして活動するのは2020大会が初めてです。
あの時見たボランティアの皆さんのようになれるかなという不安もあるのですが、リーダーサポートの方が拡大したエリアマップを持ってきて説明して下さったおかげで、自分の活動ブロックだけでなく、全体を把握することができて、大変助かりました。

Q.大会当日に向け、意気込みをお願いします!
A.自分がランナーとして参加した時ボランティアの方々から元気をもらっていたので、自分もランナーに元気を与えられるような、サポートをできるようになりたいと思っています。
リーダーとしては、メンバーの方々と一緒に盛り上って、“楽しいカタチ”をつくることができたらいいなと思います!



2020年3月1日(日)
「東京マラソン2020 大会当日」

東京マラソン2020大会当日は、ボランティアの活動を変更し、「コース整理」のみの活動となりました。
VOLUNTAINERリーダー・リーダーサポート約900名にご協力いただきました。

今大会では車いす男女ともに大会レコードを更新、さらには大迫傑選手の日本新記録と数々の記録が生まれました。
東京マラソン2020の大会運営にご協力いただき、大会を支えてくださったボランティアの皆さん、本当にありがとうございました!

東京マラソン2020で自身の持つ日本記録をさらに塗り替えた大迫傑選手のレース後インタビューでは、ボランティアの皆さんへ感謝のコメントをいただいておりますので、ぜひご覧ください。


皆様の想いを2021大会、そしてその先へ繋げていけるよう、東京マラソン財団は今後も邁進してまいります。
引き続き東京マラソン、そしてVOLUNTAINERをよろしくお願いいたします。

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