2017年11月28日(火)に埼玉県主催の『東京2020に向けたボランティアシンポジウム~埼玉の未来につながる「おもてなしの心」とは~』がさいたま市の埼玉会館にて行われ369人の方が参加しました。
これは、世界的なスポーツ大会の開催を控えた埼玉県が大会運営に欠かせないボランティアの意義・活動に関した基調講演やパネルディスカッションを行うシンポジウムです。
開演前にはVOLUNTAINERブースに、多くの方が集まりフォトパネルを使って記念撮影をしたりメッセージボードにメッセージを残されるなど、交流の場となりました。
基調講演では東京マラソン財団ボランティアセンター長の山本が登壇し、「おもてなしの心」について東京マラソンのボランティア活動の写真から想像されるホスピタリティの精神について話をしたり、実際のアンケートやエピソードからボランティアについての想いや意義について話をしました。
また、2部のパネルディスカッションでは文教大学の准教授である二宮先生がMCとなり、パネラーの皆さんは写真を使って体験を語り、活発な意見交換が行われました。パネラーにはVOLUNTAINERから中川幸一さんと日下康子さんも参加し、ご自身の活動の経験やボランティアについての想いをお話いただきました。「ボランティアの醍醐味は?」との質問に「感謝の言葉が直接もらえる」「おもてなしをする、された方も感謝を告げる、その循環が交流やコミュニケーションを生んでいる。双方向のコミュニケーションが大会を彩り、かたちづくっていると思う」と話が膨らみ、「それこそがボランティア文化の醸成かもしれませんね」とMCの二宮先生が深く頷くシーンもありました。
文教大学大学院生としてパネラー参加された水野遥夏さんは「ボランティアの方のコミュニティー、ネットワークの広さは本当にすごいです。中川さんも日下さんもお二人と一緒に(会場を)歩いていると色々な方に声をかけられます」と語り、会場は笑いに包まれました。最後にボランティアのレガシーについて質問を受けた日下さんは、「(レガシーを)意識しなくても、私は続けられるだけボランティア活動を続けていこうと思っていますし、その継続の結果がレガシーにつながるのではないかと思います」と答え、来場された会場の皆さんも熱心にメモをとるなどし耳を傾けていました。
ボランティアセンター長の山本も「VOLUNTAINERリーダーの皆さんの成長を頼もしく感じます」とコメント。
質疑応答ではご高齢の方から「最近は学生のボランティアも増え、肩身が狭く感じる」といったお話も飛び出し「ボランティアにもあらたな問題が発生していますね」とパネラーの皆さんが驚く局面もありました。「おもてなしの心」について、ボランティアのあり方について様々な意見が飛び出した今回のシンポジウムでしたが、最後にこれからの埼玉県でのボランティア活動の盛り上がりを祈念してシンポジウムは終了しました。ご参加された皆様、ご清聴ありがとうございました。