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東京マラソン2025ボランティアリーダーサポート振り返り、ボランティアリーダー・リーダーサポート懇親会を行いました!

2025.06.16


 東京マラソン2025から3週間後の3月22日(土)、「東京マラソン2025ボランティアリーダーサポート振り返り」を行いました。今大会でリーダーサポートとして活動した約100名が参加。東京マラソン2025終了後に実施したボランティアリーダー、リーダーサポート対象のアンケート回答をまとめた活動報告書を運営スタッフが紹介した後、振り返りでは大会運営に関して「よくできたところ」「みんなに共有したいテクニック」、自身のボランティア活動に関して「がんばったこと、認めてほしいこと」「仲間に助けてほしかったこと」などをグループワークで話し合い、意見を共有しました。

 振り返りに先立ち、はじめに東京マラソン財団社会協働事業本部ボランティア事業部の島田が挨拶。「ボランティアの皆さんの活躍により、東京や東京マラソンの魅力がまた伝えられたと感じております。そして、様々な活動の場にご参加いただいた皆さんの笑顔に触れられた、そんな大会だったと思います。」と、活動に対する感謝とねぎらいの言葉が送られました。一方で、大会当日の気温の上昇による給水の対応については東京マラソン財団として大きな課題として捉えており、次回大会に向けた改善にすでに取り組んでいることを報告しました。

続いて、東京マラソン2025終了後に実施したボランティアリーダー、リーダーサポート対象のアンケート回答をまとめた活動報告書をボランティア事業部の沖より紹介。当日の役割分担やコミュニケーションについて、「コミュニケーションをとれていた」と回答したリーダーサポート、リーダーはいずれも90%を超えていたこと、また次回はリーダーサポートとして活動したいと答えたリーダーは約4割で、今後その割合をさらに増やしていきたいことなどが報告されました。

 リーダーサポートの皆さんによる振り返りは「ランナー受付」「給水」「コース管理」「スタート」「フィニッシュ」など活動ブロックごとに3~6名程度の班に分かれて、グループワークの形で実施。まず1つ目のテーマとして、大会運営に関して「よくできたところ」「みんなに共有したいテクニック」について、個人で考えた後にグループ内で共有し、まとめた意見を全体で発表しました。各グループで発表された意見は以下の通り。一部抜粋してご紹介します。

・LINEで情報共有し、問題点など共通事項を把握した
・救急車を呼ぶ事案が発生。救護対応の際にどのような行動をすべきか
・現地の地図詳細などネットでの情報収集
・隣の班のリーダー、関係者などコミュニケーションが取れたことで運営も上手くいった
・ランナー受付は3日間と期間が長いので曜日ごとの情報共有が大事

 2つ目のテーマは、自身のボランティア活動に関して「がんばったこと、認めてほしいこと」「仲間に助けてほしかったこと(過去)」「仲間に助けてほしいこと(未来)」。これら3つについて個人で考えた後にグループ内で共有、それらの意見をまとめて全体で発表しました。こちらの発表についても一部抜粋してご紹介します。

・初めてリーダーサポートとして活動、広い視野で見ることができた
・当日に起きた想定外のことにも対応できた一方、事前に関係者と調整していければもっと上手く運営できた可能性もあるので今後に活かしたい
・担当エリア以外も下見するなどしてがんばった
・沿道で応援していた方に向けて安全優先の声がけ、言い回しを工夫した
・ライトな質問をまとめるなど、AIを活用したQ&Aがあってもいいのではないか

 2つのテーマの振り返りの後は、ボランティアの皆さん同士で「褒めあいカード」を送り合いました。これは昨年初めて実施されて大好評だった企画。東京マラソン2025で一緒に活動した仲間たちに対して感謝の言葉や、仲間の素敵なところ・好きなところをメッセージに書き、ギフトカードとして送るものです。最初は皆さん照れながらも同じグループ内でメッセージを送り合っていましたが、次第に感謝の言葉はグループを超え、さらには東京マラソン財団スタッフに対して送られるサプライズも!参加したリーダーサポートの皆さん、スタッフ全員の笑顔があふれる時間となりました。

 振り返りの後は同じ会場で「東京マラソン2025ボランティアリーダー・リーダーサポート懇親会」が行われ、ボランティアリーダー、リーダーサポート合わせて約200名が参加。各テーブルでは参加者の皆さんが大会前の準備や、大会当日を振り返りながら思い出話に花を咲かせていました。

さらに大盛り上がりとなったのは東京マラソングッズが当たる抽選会。豪華景品を前に、当選番号が発表されるたびに大きな歓声と喜びの声が上がっていました。

 最後は、東京マラソン財団社会協働事業本部の村澤より「VOLUNTAINERは永遠に不滅だと思います!」の掛け声とともに参加者全員で一本締め。お開きとなった後もリーダーサポート、リーダーの皆さんがそれぞれ名残惜しそうに会話を楽しみ、交流するなど、最後まで笑顔が絶えない懇親会となりました。

 あらためて、東京マラソン2025を笑顔で支えてくださったボランティアの皆さん、ありがとうございました!
また次回、東京マラソン2026でお会いしましょう!



参加者インタビュー

田口 信行さん(たぐち のぶゆき)さん

今回、初めてリーダーサポートとしてコース管理で活動した田口信行さんにお話をお伺いしました。

Q.東京マラソンのボランティア活動を始めたきっかけを教えてください。
A. 東京2020オリンピックでボランティアをしたことをきっかけにスポーツボランティアに興味を持ちました。東京オリンピックが終わった後に「ああ、もう終わってしまうのか」と喪失感があった中、東京マラソンのボランティアの募集を見つけ、やってみようと思ったんです。初めて東京マラソンのボランティア活動をしたのが2023大会でした。

Q.2023大会で初めて東京マラソンのボランティア活動をしてみていかがでしたか?
A.ボランティアメンバーとしてコース管理を担当しました。率直に言って、すごく楽しいなと思いましたね。その時に自分のニックネームの名札を貼っていたのですが、ランナーの方から「ノブさん、ありがとう!」と声をかけてもらったんです。そうした経験もあり、運営の一部になれていると言いますか、皆さんの役に立てているだなぁと(笑)。これはやりがいを感じるなと思いました。

Q.リーダーサポートをやってみようと思ったきっかけを教えてください。
A.2023大会のあとにリーダー研修があり、自分のスキルアップや東京マラソンにもっと深く関わっていきたいという思いから、すぐに応募して2024大会はリーダーとして活動しました。それでさらにスキルアップしたいという思いと、リーダーサポートは運営側との距離がより近くなるので、メンバーやリーダーが感じたことを吸い上げて運営側に届けることができると思ったんです。私は「つながる」「続ける」「つくり出す」というイメージを東京マラソンのボランティアに持っているのですが、ボランティアと運営をつなげたり、新しいボランティアの方たちをつくり出したり、そうしたことができる役割はとても大切だなと感じてリーダーサポート説明会兼選考に応募しました。

Q.2025大会で初めてリーダーサポートとして活動した感想を教えてください。
A.あっという間に終わってしまいましたね(笑)。他のリーダーサポートの助けをお借りしながらの活動だったのですが、事前準備や分科会でのリーダーの皆さんへの説明など臨機応変にしなければと思って色々と考えながらやってきました。それでも、本当にあっという間に過ぎ去っていったというのが正直な感想ですね。

Q.ご自身のスキルアップにつながるような経験などはありましたか?
A.はい、学びが多かったですね。むしろ自分の力を発揮できたという思いがなかったので、これはまた2年、3年と活動して、どんどん自分がスキルアップしていかないといけないなと思いました。他のリーダーサポートに助けられることが多かったのですが、こういう時はこう行動をするんだ、こういう声かけをするんだといった部分を学ばせていただきました。

Q.東京マラソン2025の活動の中で印象に残った出来事などはありましたか?
A.私が活動したブロックでは特に大きな問題はなかったのですが、活動していると何かしらのトラブルは発生します。実際の活動ではやっぱりマニュアルには載っていない出来事が起きるものだとあらためて感じました。やってみないと分からないことは当然あると思いますし、毎回、毎回色々なことが起きます。また自分の経験不足なところも見えてきたので、今回の活動でさらに視野が広がったかなと思います。

Q.今回の振り返りはいかがでしたか?
A.これもすごく、ためになりましたね。私自身が経験したことは自分で振り返りができますが、他のブロックはどうだったとか、自分が思いつかなかった考え、アイデアを共有できたので、すごく次に生かせるかなと思いました。
褒めあいカードも、いざ文字に書いていただけるとすごく嬉しいですよね(笑)。形としてずっと残りますので、日々の生活の中でカードを見ることであの時のことを振り返ったり、心が穏やかになったりするのかなとも思います。ねぎらいの声が一番響きました。

Q.今後のボランティア活動について何か考えていることなどはありますか?
A.2027年は東京マラソンの20回大会ですので、毎年、毎年レベルアップするような東京マラソンになったらいいなと思っています。海外から参加されるランナーも多いですから、世界の人たちが東京マラソンという名前は確実に知っている、聞いたことがあるというような大会になってほしいですよね。そのためには私たちボランティアのサポートが不可欠かなと思っています。

Q.これからボランティアを目指す人、ボランティアに興味がある人に向けてメッセージをお願いします。
A.ボランティアをすると自然に仲間が増えていきますし、終わった後の達成感、そしてランナーの方たちから感謝の言葉などをいただきますと、本当にやって良かったなと思います。自分のちょっとしたスキルアップという目的でも構わないと思うので、少しでも興味があれば気軽に参加していただきたいなと思います。また、普段の生活の中でこれまで見えなかった視野が広がるのもボランティア活動の大きな魅力ですね。
実は東京オリンピックでボランティアをするまでは経験が全くなかったのですが、こんなに爽快なものはないですし、もっと早くボランティアをやっていれば良かったなと思いました。

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