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東京マラソン2024に向けて「VOLUNTAINERミーティング2023」を行いました!

2024.02.02


3月3日(日)に開催となる「東京マラソン2024」へ向け、“会員同士の交流やボランティア活動に活かせる学びの場の提供”を目的に「VOLUNTAINERミーティング2023」が2023年12月17日(日)、有明セントラルタワーホール&カンファレンスで行われました。
VOLUNTAINERミーティング2023の詳細はこちら

当日は事前にエントリーした講習受講者700名を含む約1,000名がミーティングに参加。危機管理の一つである救命講習や広くボランティアについて学ぶ特別授業、海外ランナーへの対応といった8つの講習、そしてクリスマス抽選会も実施され、参加者の一体感と盛り上がりが見られました。

午前10時からのオープニングでは東京マラソン財団 早野忠昭理事長が登壇し、開会の挨拶をしました。

2027年で20回の記念大会を迎える東京マラソンに向け、早野理事長は「『世界一の街・東京で世界一の東京マラソンを目指す』という目標を掲げやっていきたいと思います。世界一安全・安心な大会、世界一エキサイティングなレース、そして世界一温かく、優しい大会という3本柱を立て、その中でみなさんは3本目のホスピタリティやボランティアの優しさといったところでぜひ協力していただいて、来たる2027年には世界一になれればと考えております」と参加者にメッセージを送リました。

この日は有明セントラルタワーホール&カンファレンスに5会場を準備。メイン会場ではVOLUNTAINERアドバイザーである高山昌紀(ルパン)とVOLUNTAINERパートナーである島崎晋亮(ランド)による「リーダーシップクリニック」を開催。「判断力を磨く方法」「聴き手のテクニック」といった、ボランティア現場に限らない日常生活や仕事でのコミュニケーションにも役立つ内容をお届けしました。

他にも既に締め切りとなっている東京マラソン2024ボランティアメンバーエントリーの会場受付、東京マラソンチャリティの紹介、経験豊富なVOLUNTAINERリーダーサポートが質問に答える「ボランティア相談コーナー」、東京マラソンオフィシャルパートナーや各種マラソン大会・団体によるブース出展と様々なプログラムが見られ、多くの参加者が講習の合間に足を運んでいました。


***東京マラソン2024に向けた普通救命講習会***
後援:公益財団法人東京防災救急協会

心肺蘇生、AEDの使用方法、止血法、シナリオトレーニングの講習会を午前と午後の2回実施。講習終了後には東京消防庁消防総監の救命技能認定証が発行されました。

参加者インタビュー
稲村 厚志(いなむら あつし)さん

「東京マラソンはランナーとして4回参加させていただいて、今回はちょっと体もできていないので、ボランティアとして参加してみようかなと思って登録させてもらいました。
今日は普通救命講習を受けるっていうのをきっかけに参加して、海外の方のサポートなどもあるんだなというのを知りました。以前、実際に駒沢公園でトレーニングをしている時に倒れた方に救命救急を行い、蘇生をサポートした経験があります。久しぶりに復習のために参加しました。
これまで、ランナーとしてお世話になっていたので、内側から東京マラソンを見てみたいなっていう思いもあります。ボランティアは自分の興味のあるものを、違う視点から見られるのが面白いと思います。あとは何か役割が持てて誰かの助けになれば、自分としても楽しめますよね」




***スポーツボランティア実践講習 ~メンバー編~***

東京マラソンをはじめ、スポーツボランティアの基礎知識を講義とワークの両面を通じ学びました。多くのボランティアにより支えられている東京マラソン。協力と連携体制が不可欠のため、この日もペアワークやゲームなどが中心のワークショップを行いました。

参加者インタビュー
春日 浩一(かすが こういち)さん

「東京マラソン2023で水道橋・神田ブロックの給水を担当して、楽しかったのでまた応募しました。私は神奈川に住んでいて、横浜マラソンや湘南国際マラソンのボランティアもさせていただいています。
やっぱり自分の楽しみとしてやっているので、そのためにちゃんとした知識があった方が楽しめるかなと思って、今日は基礎から学ぶために来ました。
ボランティア活動は楽しい雰囲気も好きです。基本は一期一会ですが、同じ志を持った人とは会話もスムーズですし、自己開示もできるので、充実感があって好きです」




***ボ学 ~未来を広げる、ボランティアの特別授業~***
協力:公益財団法人日本財団ボランティアセンター

道徳や総合学習の一環として、広くボランティアについて伝える中学校向けの出前授業である「ボ学」。この日は受講者の年齢が高くなることからアレンジを加え、ボランティアの原則、参加している人数や年代のデータ、行われている活動、始めたきっかけや続ける理由など、映像を交えて紹介しました。講義では「得意なことで役に立つと、みんな喜んでくれる。嬉しくて、またやりたくなる」と、人のためだけでない自分のためでもあるボランティアのやり甲斐についても語られ、参加者は大きく頷いていました。

講師インタビュー
サニーさん

「普段は中学校の道徳の時間にボランティアの説明をして、活動のきっかけになってほしいということで行っています。今日は対象が違うのでだいぶ内容は変えました。なぜボランティアをやるのか、継続しているのかという考え方を知ってもらえればと思います。人の役に立って自分も嬉しい、自分のためにもやっているというのがメッセージです。ボランティアはやることで楽しく、学ぶことが多いです」

参加者インタビュー
大津 清人(おおつ きよと)さん

「元々福岡にいて福岡国際マラソンのボランティアをやったりしていました。若い時は自分のタイムを求めて走ることに専念していました。ボランティアの人たちは純粋に応援してくれるので、自分でもボランティアを経験してみることに。純粋に頑張ろうと素直な気持ちになれました。
今日はもう一度原点に帰って、ボランティアとはどういうことなのか学ぼうと思って参加しました。リフレッシュできましたし、楽しむ・頑張らないことがやっぱり大事なんだと思います。ボランティアは出会いがあって、いろんな考え方や知らないことを知れ、自分の成長に繋がります。(続ける理由は)純粋に応援する気持ちを感じたいし、走る人には感じてもらいたいです」




***障害特性に応じたコミュニケーション ~共にスポーツを楽しむために~***
協力:公益社団法人東京都障害者スポーツ協会

障害の有無に関わらず、気持ちよくコミュニケーションをとり、スポーツ参加ができるよう競技用車いすや義足の体験、視覚障害者の疑似体験および誘導体験を行いました。より障害の理解を持つ機会となりました。

参加者インタビュー
中川 香世(なかがわ かよ)さん

「元々オリンピック・パラリンピックのボランティアもしていたんですけど、復習もしたいなと思って参加しました。VOLUNTAINERには2017年に登録しました。
これまで車いすと視覚障害者の誘導の経験はあったのですが、義足と陸上競技用の車いすは今日初めて体験しました。実際に乗ってみると、動かすのも大変でした。大変さを知っていれば誘導の仕方も違うと思います。すごく参考になりました。
元々スポーツが好きで、自分でやるのもボランティアとして関わるのも好きです。東京マラソンはようやく当たって今回初めて走ります。2024年はランナーですが、ランナー受付のボランティアには参加したいと思っています。」




***海外ランナー対応入門編 ~対応に役立つ英語、簡単にできるホスピタリティ~***
協力:株式会社近畿日本ツーリストコーポレートビジネス

世界有数の大会である東京マラソンには世界各国からランナーが集います。そんな国際的な大会で外国人ランナーに向けよく使う「Good for you」(頑張れ)、「Keep going」(その調子)といった英語フレーズを紹介。参加者をグループ分けして、大会当日のやり取りをシミュレーションするなど、“Japanese Hospitality”の準備をしました。

参加者インタビュー
相原 雅文(あいはら まさふみ)さん

「スポーツイベントのボランティアは東京2020大会にエントリーしたのがきっかけで結構やるようになりました。東京マラソンもやりたかったんですけど、ちょうどコロナになってできなくて、2021大会、2023大会にも参加しました。
(参加の理由は)やっぱりやっていて楽しいのが一番大きいです。活動そのものもですけど、いろんな人と会えて、また同じ人と違う研修などで会うことが結構あります。それで仲良くなったり、やっぱり人に会えることがすごく魅力です。
2023年、リーダー研修兼選考を受けてリーダーになることができたので、この後のスポーツボランティア実践講習〜リーダー編〜も申し込みをしています。今回もいくつか受講して、“これはすぐ使えそう”というものだったりすごく発見が多かったです。
するスポーツとは縁がありませんでしたが、ボランティアとして“支える”部分からスポーツの面白さが分かって、観戦や自分でプレーすることも始めました」




***スポーツ中の心臓突然死ゼロを目指して ~AEDの適正配置、楽しく学べる身近な救命教育~***
協力:日本光電工業株式会社

AEDを製造する日本光電のインストラクターが講師を務めたセミナーは、講義・体験・VR・展示と4パートで構成され、救命とAEDの知識と実践について学びました。東京マラソンでは2007年の第1回大会からこれまで11件の心肺停止が発生。しかし、BLS(Basic Life Support、一次救命処置)隊を中心にボランティア、ランナー、周辺にいた方々のご協力もあり、発生の連絡から措置までの時間を短縮、11名全員が蘇生し、社会復帰を達成しています。講義で発せられた「みなさんの知識と勇気ある行動のおかげ」という言葉が印象的でした。

参加者インタビュー
ダンファンビン・ミンさん(ベトナム)

「ベトナムで日本語を勉強して、いま日本には1年半ぐらいになります。今日はいろんなセミナーがあったので参加してみました。AEDは初めてだったので興味がありました。面白かったし、今後役に立つことがあると思います。自分の勉強にもなりました。
来日して1年半ですが、仕事以外の仲間を作りたくて、VOLUNTAINERに参加しました。ボランティアで友達ができたらいいなと思います。」




***やさしい日本語ではなそう ~インクルーシブな社会をつくる考え方~***
協力:東京都生活文化スポーツ局

外国にルーツを持つ方や日本語を勉強している人にも分かりやすく、災害が起きた時に有効な言葉として考案された「やさしい日本語」。講義では「やさしい日本語」の基本的な考え方・実例が示され、参加者同士で「やさしい日本語」による自己紹介が行われました。

参加者インタビュー
サイ・シンゼンさん(中国)

「VOLUNTAINERに登録したばかりで、スポーツボランティアも初めてです。VOLUNTAINERやこのイベントに申し込んだのは新しいチャレンジをしたいと思って、今日は勉強に来ました。
私は日本に来て8年目ですが、まだ日本語のいろいろなところが分からなくて、この『やさしい日本語』だと分かりやすいです。今はIT関係の仕事をしていますが、あまりコミュニケーションのチャンスが少ないので、もっと日本の社会に入りたいと思ってボランティアに申し込みました。みんな優しく親切でよかったです。会社も『やさしい日本語』にしてもらえれば、心が温かくなっていいと思います」




***スポーツボランティア実践講習 ~リーダー編~***

スポーツイベントのイメージ・雰囲気を作るため、ボランティアは重要な役割を担います。リーダーはさらに1歩進んだ立場となり、マニュアルの確認方法、メンバーとコミュニケーションを取る際に意識したいことなど、実践的に学びました。

参加者インタビュー
中島 緋依(なかじま ひより)さん

「4年前16歳、高校2年生の時にVOLUNTAINERに登録しました。陸上競技観戦が好きで、2019年にMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)に携わりたくてエントリーしたのがきっかけです。しばらく活動できていなかったのですが、2024年は積極的に活動を再開して行こうと思い、リーダーにエントリーしました。東京マラソン2024は東京マラソンとリーダーのダブルデビューになります。今回のVOLUNTAINERミーティングにはサポート隊として運営にも携わり、スポーツボランティア実践講習〜リーダー編〜にも参加しました。サポート隊は一緒に活動した先輩の皆さんの活動ぶりから多くのことを学びました。
実践講習でも、リーダーサポートの皆さんや、先輩リーダーの皆さんから様々なことを教えていただきました。下見の大切さや、自分では見えていなかったことを教えていただいたで本当に参考になりました。今回のVOLUNTAINERミーティングはメルマガを見てすぐ、直感的にエントリーしたんですが(笑)、本当に参加してよかったです!




***VOLUNTAINERリーダーサポートによる運営サポート隊***

今回は受付誘導の活動に加えて、各講習の企画や司会進行、グループワーク時の進行役としてVOLUNTAINERリーダー、リーダーサポートよりサポート隊を募集しました。参加者同士の交流や楽しんで受講ができるよう、大会当日の衣装でファッションショーを行うなど、これまで現場で得たノウハウがフル活用された企画、運営が行われました。参画頂いた運営サポートの皆さん、ありがとうございました!

運営サポート隊参加者インタビュー
柳沢 佳澄(やなぎさわ かすみ)さん

「2019年のラグビーのワールドカップがきっかけで、レガシーハーフマラソンのボランティアにも2回参加しました。そのほかにも、パラスポーツ(車いすラグビー、車いすバスケ)のボランティア活動にも参加しています。ボランティアは楽しみつつ、自分の仕事にもすごく活かせるし、いい思い出にもなるところが魅力です。
東京マラソンは2021大会からで、2024大会は初めてVOLUNTAINERリーダーとして活動するのですごくワクワクしています。自分が参加した時のリーダーがすごく周りを見ながら臨機応変に笑顔で回されていて、カッコいいなと思ったことや、自分自身の仕事のスキルアップのためにもリーダーを目指してみようと思ったのがきっかけです。
今日はサポート隊として参加しましたが、気づかなかったことに気づいたり、勉強しながら楽しく参加できてすごくよかったです」




***東京マラソン2024 「Tokyo, My favorite place…」 フォトスポット***

会場内では東京マラソン2024のメインビジュアルパネルをフォトスポットとして設置しました。ここでもサポート隊の皆さんが大活躍!手早く装飾が施され、素敵なフォトスポットが完成しました☆

東京マラソン2024の大会メッセージは「Tokyo, My favorite place…」
フォトスポットに訪れたみなさんは「Tokyo, My favorite place…」をテーマに東京のお気に入りの場所や東京マラソンの好きなところ、自分にとっての東京マラソンについてなど想い思いにメッセージを書き、写真を撮っていました。

ぜひ、皆さんも「Tokyo, My favorite place…」をテーマハッシュタグ#TokyoMyFavoritePlaceをつけてご自身のXやInstagramアカウントから東京の好きな場所や、東京マラソンの思い出写真などを投稿してくださいね。
※#TokyoMyFavoritePlaceをつけた投稿は東京マラソン財団公式Instagramのストーリーズなどでシェアさせていただく場合があります
https://www.instagram.com/stories/highlights/17971498100640356/

東京マラソンのコンセプトは「東京がひとつになる日。」

今回の「VOLUNTAINERミーティング2023」は大会より一足先に、VOLUNTAINERがひとつとなり、楽しみ、盛り上がる場となりました。また、VOLUNTAINERでは2027年の20回記念大会を見据え、『支える誇り』を高められる機会を今後も創出していきたいと思います!
運営サポート隊の皆さんはじめ、今回のVOLUNTAINERミーティングにご参加いただいた皆さま、ありがとうございました!

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