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東京マラソン2017ボランティアリーダーサポート振り返り/リーダー懇親会レポート

2017.03.28

日時:3月12日(日)リーダーサポート振り返り 10:00-12:00

          リーダー懇親会 13:30-15:00

場所:JPタワー・KITTE 4Fホール 


東京マラソン2017が終了して2週間後となった3月12日(日)にフィニッシュエリア付近のJPタワー・KITTE 4Fにてボランティアリーダーサポートの振り返り、そしてボランティアリーダーの懇親会が行われました。


 


朝、10時から始まった振り返りでは各ブロックのリーダーサポートが集合し、お互いの活動の総括を行いました。

東京マラソン財団藤本参与よりボランティアの皆さんへの感謝の言葉から始まり、「大会当日は好天に恵まれ、好記録も出た。皆さんのおかげでコース変更も成功とみられている。ただし、実際の現場で何が起きていたか細かい部分は今、まさに整理をしている。今日の振り返りもその整理の一つ、忌憚のない意見をいただき、これからの東京マラソンのさらなる改善に繋げていきたい」と振り返りの意義について話しました。


 


その後、山本ボランティアセンター長からも「新コースとなり、運営側の対応に不備も多々あり、たくさんのご指摘をいただいた。リーダーサポートの皆さんには頼ってばかり、皆さんのおかげで無事に大会を開催できた。」と感謝の言葉があり、事前に集約された活動報告アンケートの結果について話がありました。

以下、報告内容の抜粋

・多言語対応には約72%が適切な配置だったとあったが28%は不足を感じていた。

・休憩時間は多くのリーダーサポートが短時間しかとれていないので改善を図りたい。

・また参加したいというメンバーが90%近く、残りの10%弱の方もランナー当選したらランナーで参加するが、そうでなければボランティアとして参加したいという方も多く前向きな回答が多い。


報告のあとは、リーダーサポートの役割を振り返りました。

役割として「よかったこと/ 役割を果たせたと思うこと」「悪かったこと/役割を果たせなかったと思うこと」について、各自の振り返りをペアを組んで対話。そのペアを3回交代して振り返りました。対話の後、代表して2名の方から発表がありました。


発表者からは「(対話した方から)リーダー同士のコミュニケーションを重視し、当日の動きやすさにつながったという話を聞いた。参考になった。」「初のリーダーサポートでしたが、同じく初体験の方とお話が出来た。その方はベテランの人と組んで活動に取り組んだようだが、頼りすぎたようにも思った。」との事。自分はベテランの方がいれば心強いと思うが、それよりも事前準備でわからない部分が多く準備不足を感じた」といった意見が出ました。


 


休憩を挟んでからはエリアごとの振り返り、グループディスカッションの後、各エリアから発表がありました。

●スタート

「スタートは時間に限りがある。その中ではうまくやれた。改善点は導線、コミュニケーション、オペレーションという3つのポイント。トラック、業者が変わったことによる違い。備品の確認不足もあり、リーダーとのコミュニケーションが重要だった。リーダーに助けられた」

●フィニッシュ

「リーダーに恵まれた。コミュニケーションも良好でエリア間の連携がうまくとれていた。反省点としては下見や事前準備を徹底する事、地下出入口の封鎖などの情報、当日にわかって多少混乱があった」

●コース整理

「リーダーが事前に疑問点を上げてくれたので事前に解決できた。近隣住民への挨拶は重要、観客に対してもそうだが、こまめな声掛けは大事だと感じた」

●給水・給食

「事前の分科会で(テーブルの置き方、一部で水がなくなったときの対応)について、コンセンサスをとっていたことで、当日混乱が起こっても、基本の部分はスムーズに動くことができた。関連業者の方とのコミュニケーションは重要。交通規制からの時間的余裕はコース変更によってなくなった。その辺りは運営側にも気を配ってもらえると嬉しい」

●EXPO

「3日間を通してメンバー同士や関係者との連携は良かった。海外の方はランナーでない方もランナーエントリーに入場してきていたのでそこは改善したい」(総合案内・誘導・本人確認)

「休憩はとりづらかった。オペレーションの問題もあるので改善の余地あり。リーダーそれぞれに独自のやり方があるのでノウハウとして共有したい。もっと名前で呼び合ったりできればよかった」(ナンバーカード引き換え・セキュリティリストバンド装着)

「EXPO袋の搬入が大変な作業だったがマニュアルになく、指示しづらかった。多言語対応に助けられた」(計時チップチェック・EXPO袋配付)

「手荷物袋が、ただのナンバーカード等の配付物まとめ用の袋だと思われていることが多いので、見本などを用意して対応できればと思う」(参加記念Tシャツ配付・ランナー事前周知)


 


皆さん、熱い議論を交わしていました。


総括として山本ボランティアセンター長から「リーダーに助けられた、恵まれたという声がよく聞かれましたが、これは人が育っている証だと思っています。分科会でのリーダーサポートの皆さんの対応がそれにつながっていると思います。新しくリーダーになった方の”聞く“姿勢も雰囲気づくりにつながっているのかと思います。小池都知事や2020大会関係者の方からもボランティア運営へのお褒めの言葉をいただいた。東京マラソンのボランティアの凄さをこれからもPRしていくととともに、皆さんが輝ける場所を提供できるボランティアセンターでありたいと思っている。」と、まとめました。


振り返りの後は、リーダーも参加しての懇親会!


最初に早野レースディレクターから「東京マラソンのロゴはひとつ、ひとつの想いが線になって重なり合い、少し遠くから見ると一つの美しいタペストリーのようになっています。まさに『東京がひとつになる日。』のコンセプト通り、ボランティアの皆さんがその一端を担っていただいたので2017大会も無事に終了しました。ありがとうございます。本日は無礼講でぜひ楽しんでください」と感謝の言葉をボランティアリーダーの皆さんに伝えました。


                       


その言葉どおり、立場や年齢など分け隔てなくコミュニケーションが生まれリーダーの皆様も最高の笑顔で楽しんでいるようでした。


 


途中では司会のM高史さんのものまね、エクササイズもあり、懇親会は最高に盛り上がりました。


 


最後にはQちゃんこと高橋尚子さんからビデオメッセージが贈られ東京マラソン2017のボランティアリーダーサポート振り返り、リーダー懇親会は終了しました。


                   


ボランティアリーダー・リーダーサポートの皆さん、本当にお疲れ様でした!!!


   


参加者の声


  ■名前:田島 康成さん(EXPOランナー受付 リーダーサポート)

           
       
  ・東京マラソン2017を振り返っていかがでしたか?
   リーダー間で担当が違う人同士も良くコミュニケーションをとっていたと思います。今回はセキュリティリストバンドという新しい試みもあって、
   こうしたらいい、ああしたらいいという改善点も勿論あると思いますが、あまりそこに固執して振り返りをしなくてもよいかなと思います。
   全体的には雰囲気も良かったし、笑顔も良かったし、当日は天気も良かったし(笑)。やるべき事は、そんなに難しいことではないし
   多くはないので問題意識を持つことは大事ですけど、それを差し引いて、(ボランティアに関わった人)全員が楽しかった、またやりたいと
   思わせる事ができたかどうか。そこを反省点にするなら、もっとやれたことはあるんじゃないかな、と思っています。

  ・今回、初のリーダーサポートということでしたがやってみていかがでしたか。
   リーダーサポートって何をやるの、と思ったときに「調整役」というのが大きな役割なのかなと思って活動に取り組みました。関連会社と
   活動現場のコミュニケーションのつなぎ役であったり、現場の問題を運営側にアナウンスする役目だったり、そういう人の間に立つということは
   意識しました。問題点をわかりやすく、素早く周知させる力、気配り目配りというのがリーダーサポートに必要なことなんだっていうのは
   やってみてよくわかったことですね。直接ランナーと触れ合ったりトラブルに直面するのはメンバーなのでそれを全体をみながら、
   解決するための方法をどう落としていくのか。自分自身課題も多いので是非来年もやりたいです。


  ・今後新しくリーダーサポートを務める人にメッセージを。
   リーダーサポートは四方八方、色んな人とやり取りをしないといけない。関連会社の人もそうですし、運営サイドや警察の人とも。
   だけどそれを楽しめる、コミュニケーションを楽しめる人なら誰もが務めることができると思います。やりかたも人それぞれでいいと思います。
   活動していく中で自分にあったやり方が見えてくる。たくさん会話をすることで解決するのが得意な人もいるでしょうし、話を聞くことで
   解決を導く人もいる。人それぞれでいい、だから面白いです。もしやりたいと思ってる方は迷わず飛び込んできてほしいです。


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